台風7号、一本も倒さなかった。昨日、一昨日と頑張った私が、今日の私にご褒美をくれた。
- 上江田武信
- 6月26日
- 読了時間: 3分

はいさい、上江田武信です。
台風7号が沖縄を通過していきました。
まだ少し風は残っていますが、もう大丈夫。今日は朝から、ピースフルファームの農園パトロールです。
【写真1・2/海に一番近い農園。葉を刈った木が一本も倒れず立っている全景】
正直に言います。
前の台風6号の後片付けは、まだ終わっていませんでした。
6号の被害は、ある程度は想定内。でも、現場というものは、頭で考えた通りには片付きません。
倒れた葉を切る。折れた幹を片付ける。草を刈る。排水を確認する。次の風に備える。
それをやっている途中で、また台風7号。
勢力としては、大きな台風ではなかった。でも農園では、この「大したことなさそう」が、いちばん油断ならない。
なぜか。

バナナは、実を付けたころが一番あぶない。
房が大きくなればなるほど、頭が重くなる。収穫間近のバナナほど、風に弱くなる。
そこへ強い風。そこへ雨。土がゆるむ。
すると、ズルッと倒れる。
半年以上かけて育てたバナナが、たった一晩でゼロになることもある。
農業は、夢を見る仕事です。でも同時に、油断すると一晩で夢が倒れる仕事でもあります。
【写真5・6・7・8/パンパンに実の詰まった、収穫間近の房のアップ】
だから今回、私は台風前に決断しました。
葉っぱを、ある程度落とす。
バナナの葉は大きい。大きいからこそ、太陽を受けて木を育てる。でも台風の時には、その大きな葉が風をまともに受けてしまう。
植えたばかりの若い苗も同じです。
葉を残せば元気に見える。でも風を受ければ、木ごと倒れる。
葉は、木の命です。それを自分の手で落とすのは、やっぱり勇気がいります。
けれど、私は思いました。
葉を守って、木を倒すのか。葉を落として、木を守るのか。
今回は、木を守るほうを選びました。
【写真3・4/雨の中、収穫間近の房を実らせたバナナ並木】

そして今日。
海に一番近い農園。今、私がいちばん力を入れている農園。
一本も倒れていませんでした。
見た瞬間、胸の中で「よしっ」と声が出ました。
昨日の判断が、間違っていなかった。
葉っぱは傷んでいる。風に揉まれた跡もある。でも、木は立っている。房も残っている。苗も踏ん張っている。
期待以上に、期待に応えてくれた。
バナナたちが、「校長、大丈夫ですよ」と言ってくれているようでした。
ガハハ。

私は最近、よくこう考えます。
未来からのムチか。未来からのご褒美か。未来からの後悔か。
昨日、汗をかいて台風対策をした私が、今日の私にご褒美を渡してくれました。
やっておいて良かった。迷ったけど、決断して良かった。面倒くさがらずに、動いて良かった。
未来からのご褒美は、宝くじみたいに突然落ちてくるものではない。
昨日の自分が、今日の自分のために仕込んでおくものなんですね。
晴れたら農業。雨なら脳業。台風が来たら、知恵業。
農業は、力だけでは続かない。経験だけでも足りない。最後は、自然と相談しながら、知恵を出す。
バナナは、今日も立っています。ピースフルファームは、今日も前に進んでいます。
収穫、もうすぐですよー。

台風7号、一本も倒さなかった。
昨日の私、よくやった。今日の私、ありがたく受け取ります。
ガハハ。


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